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強く、薄く、軽く

かつて「曲げ木技法」に取り組み始めた私が、最初に使った道具は「台所の鍋」。
20年後のいま、鍋から始まった探求は、ようやくひとつの靴べらに結晶しました。

1、抜群の粘り強さ
「三次元曲げ」

曲げる前の板、曲げた後の板、靴べらの形になった板、の3つが並んでいる画像

化学薬品など一切使わず、高温の水蒸気だけで「立体的」に曲げる・・・
それが最高難度の曲げ木技法「三次元曲げ」です。

これは異なる向きのふたつの曲げ木を、同時に行う曲げ木の技で、
水蒸気により木材が軟化している極めて短い時間に一気に行います。

携帯靴べら「掌Shou」は、コクタンという強靭な木材を「曲げて」作られています。
木材の線維の流れは、途中で断ち切られることなく繋がったまま曲がっているので、
コクタンの高い「靭性」は、小さな靴べらに「粘り強さ」として受け継がれています。

靴べら掌のヘラの面が圧縮され硬さを増すことの説明画像

木を曲げる技術は、木材を「伸ばさず圧縮する」というのが基本原理で、
木材線維を一切伸ばすことなく、ひたすら圧縮しながら曲げていきます。
つまり曲げ木加工を施した木材の内側は「密度」が増大しているのです。

この靴べらも同様で、ヘラの内側は圧縮され、ただでさえ硬質な黒檀の
表面はさらに硬化しており、極めて高い「耐傷性」を獲得しています。

フォルクスワーゲンビートルの曲面の多いボディの画像

自動車のボディやボンネットは、厚さ「1ミリ程度」の薄い鉄板ですが、
立体的にプレスを施すと、曲げた形そのものが強い構造に変化します。

靴べら中央部の「への字」部分は、まさにこの構造となっており、一枚
の板の状態と比べて「ねじれや曲がり」に対してより強くなっています。

2、木製最薄クラス、
厚みわずか「3.3ミリ」

靴べら掌の厚みをノギスで計測している画像

「携帯靴べら 掌Shou」は、最も厚い部分でも「約3.3ミリ」、百円玉2枚の厚さです。
木製靴べらとしては極めて薄く、「ヘラの先っぽだけを薄く…」という細工ではなく、
全体を通してこの薄さをしっかりキープしています。

3、五十円玉三枚分、
12gの超軽量

重量計で、50円玉2枚と靴べら掌を比較している。

水の比重1.0とほぼ同じ比重のコクタンを使用しているのにも関わらず、
その重さはわずか「12グラム=50円玉3枚分」。

ビジネスや旅行はもちろん、ちょっとした外出のお供にも最適です。